character
HEROINE
-ヒロイン-
西園 宇水 -UMI NISHIZONO-
科学研究部部長にして、唯一の部員の3年生。
IQ350以上(一説には400以上とも)を噂される天才で、かつ影のある美貌が非常に魅力的な少女。
当然男子生徒からの人気も非常に高い……かと思いきや、それを補って余りある変人っぷりにより迂闊に近寄った男子が全員自主規制な目に遭い、「不可侵の西園」の異名をとり恐れられている。
放課後はいつも科研部部室である実験室にこもり、常人ではイマイチ理解できない道具を発明している。科研部は弱小文化部同士ということもあって演劇部と懇意にしていること、また学校側からも何かとイベントの折にセットにされることから演劇部メンバーとはよく知った仲。
悠人と同じく未来人騒動以来記憶が短時間欠落する症状が頻発するも、その症状は現在世界で自分だけが研究している他者の精神への憑依現象に酷似しており不可解に感じている。
自分を腫れ物扱いせず、また演劇部の面々の中に迎え入れてくれた悠人には恩義を感じている。
それを返す為事件解決に協力することにしたのだが……?
大鳥居 いい子 -IKO OHTORI-
悠人たちと同じ演劇部に所属する1年生。
新入生の為、演劇部では主に衣装、照明等の裏方を担当している。
悠人の古い知人で彼に好意を寄せており、かつそのことを「いずれお婿さんにもらう!」という表現で家族含む周りに公言して回っている小柄なかしまし娘。
その一方で、地元で名の知れた大地主にして皆の通う高校の経営者である大鳥居家の一人娘でもあり、問題を起こしまくる演劇部が未だにお取りつぶしを免れていること、科学研究部が部員1人にも関わらず廃部を通達されず、その上部費という名の潤沢な研究資金が提供されていることなどはひとえに彼女の存在によるものである。
そこそこ可愛いのだが、如何せんロリっぽいこと、悠人への想いを公言していること、そして何より理事長一族の愛娘であることがハードルとなっており、男子からは敬遠されている。
他の演劇部メンバー同様なし崩し的に悠人の事件解決を手伝うことになるが、その中で自分の本気の想いが悠人にも周囲にも伝わっていないことに気付く。一念発起し、今度こそきちんと悠人に自分の気持ちを伝える為に作戦を建て始めるが…?
佐竹 みおん -MION SATAKE-
現生徒自治会長を務める2年生。
常日頃から演劇部メンバー……中でも悠人を特別目の敵にしている。
本人はその理由について「自治会長として、平素より問題ばかりを起こす演劇部が鼻持ちならない故の行動である」と主張している……のだが、実際には「前任の自治会長、飯島 光にもはや恋愛感情といっても良いほどに心酔していたものの、彼女が会長職を退任し演劇部へ入部してからは大の天敵と化してしまっており、彼女を奪った演劇部及び悠人(光の入部理由が彼への興味であった為)に対して尋常でない恨みを抱いている」という、完全に私怨としか言いようのないもの。
また、それを悠人を除く演劇部の面々に見透かされている。
その融通の利かない性格と光への狂信具合から男子生徒からは煙たがられており、彼女を恋愛対象として認識しているものは極々少ない。
いつも通り演劇部を付け回していたところ、光の策略に嵌り事件解決の手伝いをさせられることに。そんな中、「悠人を籠絡すれば、光も自分の方へ振り向いてくれるのでは?」という本末転倒な作戦を思いつくのだが……?
飯島 光 -HIKARU IJIMA-
勉学良し、運動良し、顔良し、スタイル良し。
ダメ押しに凄まじいカリスマ性まで備えた、ハイパー女子高校3年生。
前任の生徒自治会長で、任期中はその凄まじいカリスマ性と辣腕から数々の記録を打ち立てた。
その為まだ在学中ながらに校内では伝説的存在と化しており、その美貌にも関わらず男子からは恐れられている。一方で、任期中より自治会と演劇部の橋渡しを担当していた悠人に対し個人的な興味を抱いており、任期満了後に生徒自治会を辞し演劇部へ入部してきた。
演劇部では部長を務める傍ら、役者から脚本の執筆、舞台演出など幅広く担当している(……というか、彼女が入部するまでの演劇部は専門性のある役割の殆どを担っていた上級生が卒業していた為にド素人集団と化しており、再びまともな演目の上演が行えるようになったのはひとえに彼女のおかげである)。
また、みおんの自分への心酔具合を把握し立ち回るなど人間関係の把握やその利用にも聡い。
みおんを嵌め事件解決に協力させる一方、そうした中でより深く悠人と彼女を交流させようとする。
それは、彼女がずっと抱え続けてきたある"悩み"が故の行動で……?
SUB CHARACTeR
-サブ キャラクター-
岬 菜生 -MISAKI NANASE-
演劇部では役者を務める3年生。
悠人とは小学生時代からの幼馴染であり、演劇部メンバーの中でも一番付き合いが長い。一方で、悠人との関係については「あくまで性別を超えた親友」を主張しており、恋愛感情の存在は否定している。
最後の文化祭での演目ではヒロインを演じる予定だったが、本番一週間前になって急遽降板を宣言。裏方への転属を申請した。
屈託のない溌溂とした美少女で、男子・女子問わず人望の高い人気者。
鹿目 龍馬 -RYOMA KANAME-
演劇部で裏方(主に力仕事)を担当している3年生。
悠人、菜生、拓馬とは中学時代からの友人で、本人は演劇には全く興味がないものの、悠人の説得により演劇部に入部した。
愛すべきバカであり、バカそのものであり、バカ。
拓馬とは犬猿の仲で喧嘩ばかりしており、それが演劇部のトラブルの主な原因となっている。
(……ちなみにもう1つの主な原因は西園女史の謎発明に伴うもの)
新田 拓真 -TAKUMA NIDA-
演劇部では主に音響を担当しつつ、役者も務める3年生。
幼馴染メンバーきっての頭脳派で、悪知恵に関してはなんとあの光と互角な程。(……他の分野においては光には一歩及ばないものの、それでも十分頭脳明晰であることに変わりはない)
しかし、それ故か龍馬とは頻繁に意見が衝突し、喧嘩をしている。
その様子をして、周囲から龍馬共々「りょうまたくま」と一括りにされているが、本人は気に入っておらず都度不服を申し立てている。
HERO
-主人公-
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簓 悠人 -YUTO SASARA-
本作の主人公。
地方都市の小さな私立高校に通う高校3年生で、周りに振り回されがちなところがありながらも芯はしっかり持っており、心根の優しい少年。
卒業後に就職を控えており、今回が事実上人生で最後の学園祭。
それもあって、暴れまわる演劇部の仲間たちほどではないにせよ意気込んでいる。
今のメンバーが演劇部へ集うきっかけを作った張本人(入学当初、演劇部は部員が3年生しかおらず廃部寸前となっており、それを不憫に思った悠人が菜生と龍馬、拓真を説得、皆で入部した)でもあり、その為他のメンバーがトラブルを起こした際には率先して交渉、謝罪に当たっている。
未来人騒動が始まって以来、ごく短時間の記憶が欠落する症状が頻発している。